くどう動物病院は、愛するペットのからだ・こころ・環境をトータルに考え、飼い主とペットに最善なる獣医療を提供していきます。
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コラム

へーばるタイムス2008/3/20

くどう動物病院 工藤 俊一

 

 

寒さも和らぎ、とてもいい季節になりました。受験生も卒業生も新たな一歩を踏み出す時でもあります。こんな季節、娘さんが大事にしていたワンちゃんを残し、家から出てしまったために、フィラリアの予防をやめてしまうご家族がいます。何年かして具合が悪いと言って、動物病院に連れて来られた飼い主さんからよく聞くお話です。ご家族で犬・猫の予防の正しい情報が伝わってないために不幸な結果をもたらすこともあります。4月から始まる狂犬病予防集合注射はさることながら、犬・猫の伝染病の予防に関する正しい情報を、ご家族で話し合っていただきたいと思います。ご不明なことがありましたら、動物病院にお問い合わせください。

現在、承認されている犬フィラリアの薬は、6ヶ月効果の注射薬もありますが、「ひと月に一回の投与」で予防されている飼い主さんが多いかと思います。この飲み薬は月に一回ということで「一回投与すれば、ひと月の間効果が持続する強い薬」とか、「ひと月の間、薬が体に残っているもの」とか誤解されているのではないでしょうか。実はちょっと違うのです。この薬は蚊の吸血により愛犬の体内に侵入した犬フィラリアの幼虫を、成長の途中で駆除することでフィラリア症を予防しているのです。愛犬の体内に侵入してからだいたい2日〜60日くらいまでの段階(第四期幼虫)にある幼虫をほぼ100%駆除する薬で、別の言い方をすれば、予防薬を投与したときに愛犬の体内にいる犬フィラリアの幼虫が、第四期幼虫でないときには完全には幼虫を駆除できない可能性があります。ですから、蚊が見られなくなったときにも後一回投与して行きます。沖縄ではこの温暖な気候のために年中与えてあげるべき薬です。愛犬の病気の予防は少しお金がかかるかもしれませんが、病気になって治療するより、かえってお金がかかりませんし、愛犬本人のためご家族のために予防ができる病気です。



へーばるタイムス2008/2/20

くどう動物病院 獣医師 安田 智子

 

 

 みなさんはかわいい我がコに何を食べさせていますか?ドライフード?缶?人のもの?ジャーキー?動物種によって、与えるものはいろいろですが、わんちゃん、ねこちゃんなら、やはりドライフードや、缶詰などのペットフードが無難なところです。毎日やってくる具合の悪いコたちの中には、その原因に食事が関係してくることが結構あります。まず、わんちゃん、猫ちゃんの場合、よく知られている与えてはいけないもののトップにネギ、玉ねぎがあります。これは、そのものだけでなく、その汁(ネギ入り味噌汁の汁だけとか、すき焼きの汁だけとか)も一切だめです。血液を壊してしまい貧血をおこす成分が溶け出しているためで、中にはぐったりしてしまうこともあります。そのほか、最近よくいわれているのは、キシリトールです。人用キシリトール入りガムをわんちゃんが誤って食べると低血糖や肝不全で命にかかわることがあります。いまのところ言われているのはわんちゃんだけのようですが、同じ生き物とはいえやはり人間とは動物種が違い、体のしくみも異なるためです。そうそう、干しぶどうもわんちゃんには、危険です。腎不全を起こすようです。ねこちゃんでは、魚ばかりあげていると、体が痛くなってしまったり、生魚ばかりだと、腰がたたなくなってしまったりといろいろあります。また、人が一人ひとり体質が異なるように動物も年齢、病気などによって、与えて良いもの悪いものが変わってくることがあります。わからないことや、不安なことがあったら、遠慮なく動物病院にご相談ください。もっともっとお話ししたいこともたくさんあります。続きは、またそのうちに!



へーばるタイムス2008/1/20

 新年最初のへーばるタイムスです。今年も宜しくお願いいたします。さて、今回は南城市玉城にあります犬の学校「井上愛犬訓練所井上朝章訓練士の持論をもとに、犬のしつけについてお知らせいたします。

近年、犬を家族の一員として飼うかたが増え、それに伴い犬に関するトラブルや悩み、困りごとが大変増加しています。「どうすれば犬のしつけがうまく行くのか」・「犬と楽しく暮らすためにはどうすればいいのか」について、お話したいと思います。

小型犬や大型犬を問わず、一番多いのが犬の吠え声に関するお隣さんとのトラブルです。次に、跳びつき、噛みつきなど。犬達から見れば当たりまえの行動も、人と共生するがゆえに問題行動と呼ばれてしまいます。「犬は愛情をもって可愛がれば、人の情も通じ、お利口な犬になるだろう」と思い、成長を楽しみにしていた飼い主さんのほとんどが、「こんなはずじゃなかった!」と言われます。

犬と幸せに暮らすためには、人間社会のルールを教えてあげなければなりません。そのために「犬のしつけ」は大変重要なのです。効果的にしつけるためには、飼い主が犬のことを知っていただきたい。特に犬がもって生まれた「本能や習性」をたくさん勉強してもらいたいと思います。犬の「本能や習性」を無視したしつけ方は、ほとんど効果がありません。犬の問題行動の多くは、飼い主の間違った犬への接し方や行動に起因するところが大きいのです。犬と良い関係を構築するためには、ある程度の主従関係が必要だと思われます。飼い主は犬の保護者としての責任と自覚を持ち、必要以上に溺愛し過ぎず、自信と威厳を持って犬と向き合ってください。そうすればきっと素晴らしい信頼関係が築けることと思います。

犬とその家族をひとつのチームとして例えれば、チームには頼れるキャプテン(リーダー)が必要です。キャプテンのいないチームは、ばらばらになってしまいます。そうならないためには、犬に対して家族全員が、犬より上位のリーダー的存在になることが必要です。「犬のしつけ」で困っている方はまず、ご自身の犬に対する考え方や接し方から見直してはいかがでしょうか、きっと何らかの変化が見られることと思います。

「犬のしつけ」に関して何かお悩みがございましたら、井上朝章訓練士(電話・FAX949-1032/携帯090-3794-7151)にご相談してみて下さい。こころよくお答えしていただけると思います。



2007/12/20へーばるタイムス

だいぶん涼しく(寒く?)なってきました。お元気ですか?安田です。皆さんは、フィラリア症という病気をご存知ですか?わんちゃんが、蚊にさされて感染する病気で、咳や疲れやすくなるといった症状からはじまり、最終的には血を吐いたり、息が苦しくなったりして死に至ります。ただ毎月1回薬を飲ませるか、年に2回注射をうてば、確実に予防できます。ここ沖縄は暖かい気候のため、予防薬は年中飲ませる必要があります。先週このフィラリア症の末期症状のコが来院され、手術を行ないました。フィラリアは白いソー麺状の虫で、心臓から肺に行く血管に寄生しているのですが、それが心臓の弁近くに居所を変えると弁がうまく働かなくなり、血液も壊れ、ぐったりして赤ワインのような尿をします。もちろん、食欲もなくなり、苦しそうになります。ここから救ってあげるには、緊急手術しかありません。すでに心臓は弱りきっているため、一か八かの賭け、しかしうまくいけば、助かる・・飼い主さんは手術を選ばれました。院長のすばやい手術で、たくさんの虫がぞろぞろ摘出され、スタッフ一同の喜びも束の間、わんちゃんの心臓は、だんだん動きが遅くなり緊急処置の甲斐もなく、なくなりました。お迎えにいらした飼い主さんの泣いていらっしゃる姿が自分の心に突き刺さっています。 「助けてあげられなくてごめんなさい。」 フィラリア予防薬を勧める言葉につい力が入ってしまうのは、こんな思いをしたくないし、飼い主さんにもして欲しくないからなのです。わんちゃんを飼ってらっしゃる皆さん、予防薬は動物病院ならどこでも置いてあります。ぜひ予防してあげてくださいね。 

     



へーばるタイムス11/20

 

 お久しぶりです。安田です。お元気ですか。動物病院での勤務は、同じ日が一日もないので、毎日が新鮮です。今週は、重病のわんちゃんが多くて大変でした。ただ、院長はじめスタッフ皆で、どうしたら、目の前のつらそうなコを少しでも楽にしてあげられるか、知恵をしぼり、体を動かしていることはとても充実感があります。どうしても助けてあげられない状況もありますが、見込みがあったり、うれしそうに飼い主さんのもとに帰っていくコたちを見ると疲れは吹っ飛びます。 そもそも、普通のサラリーマンの家に育った私が、獣医師を志したわけは、小さいころから言われ続けた専業主婦の母親の言葉にあったと思います。「これからは、女性も手に職をつけなくてはだめよ」小さいころの生活に不満は何もありませんでしたが、親が言うことは是非もなく、頭にしみつきました。動物が好きだったこともあり、この職業につきました。(大学院までいかせてくれた父親にも感謝しています。)実際始めてみると、きつい、汚い、危険、怖いなど3K以上で、毎日辞めたいと思い、そして一度は本当にやめて会社員になりました。お給料もあがり、楽しい会社員生活でしたが、だんだん物足りなくなってきました。ある日、それぞれの仕事のいい所、嫌な所をノートに書き出してみました。獣医師の仕事の嫌な所は1ページ一杯でした。いい所はたった1行でした。 「充実感」 再び現場に戻ってみると、やはりつらいことの方が多く大変ですが、年をとってみてわかったことは、「楽な仕事はない」。‘やったあ!’と感じる一瞬のために、ほとんどの時間を地道に働く、でもそれが、とても幸せ。  さあ、今日もがんばらなくっちゃ!



今月のお知らせ

へーばるタイムス10/20.2007

 

 沖縄も少し涼しくなってきましたので、屋外の犬や猫ちゃんも過ごしやすくなっていることでしょう。私どもの動物病院の来院数からみても、秋を感じております。

さて、今回は「県内における愛犬との生活の質の向上を目的とした啓蒙活動を中心とするドックランパーティー」のお知らせとインターネットで発見した驚くべき情報をお話したいと思います。初めに、南風原町宮城にあります会社の金城さんという方が、来年1月予定で「わんとワン〜愛犬と生活向上委員会〜」(仮題)を開催するとのことです。基本的しつけに関する相談会や愛犬との散歩アイテム、公衆衛生に関する説明会を行うとのことですが、子ども会のような楽しい企画で行う計画をしております。詳しくは、新聞等にてお知らせがあると思いますので、是非参加してはいかがでしょうか。

次に、お店で気軽に売られている皮製品はどのような過程でつくられているか考えたことがありますか?ちゃんとした方法でつくられている物もたくさんありますが、びっくりする方法で作られているものもあることを知りました。たまたまインターネットで「犬毛皮」と検索して発見したのですが、とても紙面ではお知らせできないような内容で、消費者が犬猫と知れば誰も買わなくなるため、商品のラベルにはウサギや他の動物の名を記載して販売、中にはラベルを付けないで販売している毛皮もあるようです。沖縄は暖かい気候なので毛皮など着けることがありませんが、とてもびっくりさせられ、いたたまれない思いになりました。最近では、毛皮を着けて歩くのはタブーとされてきていますが、北海道のキタキツネのエキノコックスという病気は、過去に毛皮を取るためにアラスカから輸入したミンクが日本に持ち込んだ病気で、いまでは、キタキツネからたまたま犬に感染し、たまたまヒトへ伝染すると、ヒトは重篤な肝臓病で死亡する恐ろしい人獣共通感染症のひとつになりました。毛皮の関連でエキノコックスのお話もしましたが、興味のある方はインターネットで検索してみてください。

 

 

くどう動物病院 工藤 俊一



へーばるタイムス9月

はい、先月に続いて安田です。お元気ですか?朝、晩は少し風も涼しくなりほっとしています。暑さも峠を越えたのでしょうか、それとも単なる中休みなのでしょうか。電気代が去年(札幌在住でした)の倍にはね上がった私としては、ぜひとも前者であって欲しいものです。  今回は、こちらに来て驚いたことの続編です。 ダニ、皮膚病の多さです。ダニの濃厚感染で貧血になるとは知っていましたが、実際にはこちらではじめて目にしました。(本当は白いコだったのですが、全身点状にびっしり、まるで模様のようにダニがたかっていました。模様でない証拠によく見るとちょっとずつ動いているところがありました)   高温多湿は皮膚(耳も含む)の大敵、ノミ、ダニのパラダイスです。当地は一年のうち半年が夏ともいえる気候、(雪の北海道から越してきた私は、4月の沖縄は“夏”だと感じました。)皮膚のデリケートなコたちにとっては大変です。ノミ、ダニがついていたらまず、その駆除を行います。皮膚病の原因がなんであれ、それらは皮膚病を悪化させるからです。ここで、もうひとつ驚いたことはノミ、ダニがついていたり、皮膚病だった場合、彼らを海に連れて行って海水につける人がいる、それも決して少数ではないということです。本当にびっくりしました。海水ではノミもダニも死にません。傷んだ皮膚に沖縄の強烈な紫外線と、しみる(と思われます)海水、そこには雑菌もいて皮膚病でバリアーの低下した状態では細菌感染も誘発しやすく、とてもいいとは思えません。まれですが、日光に長くさらされるとおこる日光皮膚炎という病気もあります。現に病院には“海に行ったけど良くならない”と、飼い主さんがわんちゃんを連れていらっしゃいます(あまり猫ちゃんを海に連れていく方はいないようです)。大切な家族の一員である彼らと、一緒にでかけるのは素敵なことです。しかし、ノミ、ダニを落とすためや皮膚病を治すために海につれていくのは、控えたほうがいいような気がします・・。いかがでしょうか。



へーばるタイムス8月

 こんにちは。はじめまして。5月末からくどう動物病院にお世話になっている獣医師の安田と申します。主人の転勤に伴い日本全国を転々として、沖縄には4月から住んでいます。 どの地域でも驚くことはあるのですが、先日の台風は本当にびっくりしました。 バスが止まればゴミ回収はなくなるとは聞いていましたが、実際風が怖くてゴミ置き場までいくなんてとんでもない、自分が飛んで行きそうでした。大木が何本もへし折れているのを目にし、“恐るべし、沖縄の台風・・・”鉄筋の立派な家が多いはずです。   さて、私は行く先々で動物病院に雇っていただいているさすらいの人生、各地でいろんな人、動物、症例に出会えます。 交通事故ひとつとってみても轢かれたのは、茨城ではカメ(野良?)、北海道の海沿いではカモメ(向うでは“ゴメ”といいます)三重の漁港近くの病院では鳥が船にはねられた(ロープにぶつかった)と言って連れてこられたこともあります。

 沖縄にきて初めて目にしたのは、ハブの咬傷です。それが潜んでいるとは気づかずに茂みにもぐっていってしまうのでしょうか。顔や前足、肩などが咬まれることが多いようです。重症度は咬まれた部位や入った毒の量などによりますが、亡くなることもあります。  

人間は自分で注意することができますが、彼らはそれができません。ぱんぱんに腫れて苦しそうな様子を見ると、そうならないようにしてあげたいのですが、それには自由に外に出さないといった方法しか思い浮かびません。わんちゃんはリードにつないで、猫ちゃんは室内で飼う・・・。いかがでしょうか。



へーばるタイムス2007/7/20

おおきな台風4号も過ぎひと段落していることでしょう。人だけでな

く外にいるワンちゃんや猫ちゃんも不安な時を過ごしたことでしょうね。

毎年この季節の台風の後に、ペットにノミやダニが以上発生していると

来院する方が増えます。台風・大雨に関係しているかどうかはわかりま

せんが、ノミ・ダニはペットにとって居てもらいたくない害虫です。消

化管の寄生虫を持って来る可能性があったり、皮膚アレルギーの原因に

もなります。ダニによりワンちゃんが貧血を起こし、死ぬことだってあ

るのです。動物病院にはそれらに対する医薬品の駆除剤がありますので、

ノミ・ダニを一匹でも発見したら、相談してください。そのままにして

ますと駆除に大変な時間がかかり、ペットも何らかの疾病に罹って、返っ

て後悔することになります。これから暫く暑い夏、熱中症などにも注意

して、やさしく皆さんのペットを見てあげて下さい。散歩も皆さんの健

康も兼ねて、早起きして朝方がいいかと思います。



皆の善意で子猫が助かった2007/6/20

 先日、高速道路下の道路で、車に接触し、倒れ苦しんでいた生後4ヶ月ぐらいの子猫を拾い、動物病院に連れて来られた若い青年がいました。普段、彼は、少年にスケボーを教えている青年(新垣君)ですが、ボランティア精神に溢れ、とても好感の持てる人で、道に苦しんでいたということで、動物病院にその子猫を連れてきたのです。診察してみると、頭蓋骨が破裂し、七転八倒し苦悶、さらに失明していました。ICUに入院させ、鋭意治療しましたが、獣医師として、この子はその晩には、死んでしまうかと推考されました。しかし、この青年は何とか助けてあげてほしいとのことで、わたしもできる限りの手をつくしてみました。すると、奇跡的にも2日後、意識が戻り、食欲も出て、随意的な行動をとるまでに回復しました。残念なことに眼が見えない状況は改善していませんが、生きることができるまで元気になりました。治療費は特別な事情もあり考慮しましたが、この子猫が入院している間に、その青年はインターネットの情報交流の広場で、募金を呼びかけ、治療費以上の募金を集めて、退院時にお支払いいただきました。

インターネットの利便性を生かし、そして、その呼びかけに答えてくれた若い人たち、この沖縄の将来を背負って立つ人たちは、心ある人たちであることを感じました。いま、この子猫は、その青年が面倒をみてくれています。この子猫は、事故という苦しみはあったものの、すばらしい飼い主さんに出会って、募金してくれた人たちの優しい思いやりに答え、これからも元気に暮らして行くことと思います。

 

  

 



へーばるタイムス2007/05/20

 なんとなく涼しい沖縄で、いつもの年とちょっと違っています。狂犬病の集合注射の季節、いつもでしたら暑くて日焼けしたり、梅雨で雨に濡れたりでした。私も5月13日(日曜日)の南風原町の担当いたしましたが、あまり暑くもなく助かりました。次週からあと2回、南風原町の集合注射を予定しています。3ヶ月以上の愛犬の飼い主の皆様は、もれなく注射をしていただけますようご案内いたします。また、集合注射に都合で行けなくても、動物病院ではいつでも注射を受けられますので、ご安心ください。

 さて私事ですが、先月の「へーばるタイムス」の紙面をお借りし、求人の案内をさせていただきましたところ、すぐに動物病院のスタッフが見つかりました。あらためてお礼いたします。

 今、この投稿を獣医師会の夜間当番の合間に書いていますが、沖縄県獣医師会では、今のところ土・日・祝祭日を除き、夜12時まで、参加する動物病院のシフト制で行っております。電話番号は、獣医師会の夜間当番電話番号098-833-6067です。この電話番号から、その日の当番獣医師に転送され、対応していますので、ペットに何か救急の事態がありましたら、お電話してください。ちなみに5/14PM900の段階で、何も電話がありません。仕事がなくて平和ですが、なにもなく待っているのも眠くなるものです。それでは今月はこのへんで。



動物病院のスタッフ

へーばるタイムス2007./20  くどう動物病院 工藤 俊一 

 

動物病院のスタッフ

 みなさまこんにちは、4月になりました。新学期・新年度のスタートです。将来に向け来年の進学の準備をしている方も多いかと思います。そこで今回は、進路の選択肢として、動物病院のスタッフの紹介をしたいと思います。ご存知のように動物病院には、獣医師・動物看護士などがいます。日本では、獣医師は高校卒業後、大学の獣医学部に入学し、医師や歯科医師と同じように6年間大学で勉強します。5年生になりますと各科目の単位取得とそれぞれ研究室に所属して、卒業論文を仕上げます。卒業見込みか卒業して獣医学士になっていますと、獣医師国家試験の受験資格があり、これに合格してはじめて獣医師になることができます。動物看護士(アニマル・ヘルス・テク二シャンA.H.T.)のばあいは、専門学校がありまして、2年〜3年の専門学校での勉強や動物病院での実習、最後に卒業試験を受けて認定され、その資格を取得します。動物看護士は、人の病院のナースさんと同じで、動物病院では重要な仕事をしています。興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。現在、くどう動物病院では、獣医師・動物看護士・トリマーの募集をしています。この場を借りて、ご案内いたします。



狂犬病集合注射はじまる

 寒かったり、暖かくなったりしながら、確実に春がやって来ます。3月という季節は、卒業で新たな門出と仲間との別れの月かもしれません。自分も卒業写真を見て振り返ると、子供の頃は、今話題の北海道夕張市に18歳まで居ました。テレビでは、破綻した町として、その寂しい町の姿が放送されています。そこに住んでいたんだなーと懐かしく思う反面、同級生の何人かはそこに今も住んでいて、色々な不安をかかえながら居るんだろうと思います。沖縄ではあまりこのようなことはないので、安心しています。さて、3月といいますと獣医師会では、平成19年度の犬の狂犬病予防注射の準備をしています。報道でもたびたび取り上げられていますが、沖縄県はこの予防注射の接種率が全国最下位で、隣接する中国・北朝鮮などで発生し、多くの人が亡くなっていることを思うと大変心配な状況です。4月からは市町村とも共同で、各部落・公民館などで実施していますが、動物病院ではいつでも実施可能ですから、犬の飼い主の方は、もれなく受けられますようにお願いいたします。南城市と南風原町は、まだ獣医師会との提携がありませんが、那覇市・八重瀬町・与那原町・浦添市・宜野湾市・うるま市・沖縄市などは、獣医師会と提携していますので、動物病院で狂犬病予防注射をしていただいても、集合注射と同じように鑑札・接種済み票などを交付します。料金も同じですので、飼い主の方の手間をとらせません。南風原町も早くそうなってほしいものです。



日本語の中の犬と猿 平成19年2月20日

暖かい冬を過ごすことができて、とてもうれしく思う反面、地球環境の変化・温暖化など、今対策を始めないと地球の将来が無いとも言われ、とても不安な気持ちでいます。皆さんはどう思いますでしょうか。発展途上国の人や動物たち、そして、地球温暖化の原因を引き起こしている先進国の人の将来について。CO2対策、難しい問題かもしれませんが、自分たちにできることは何か、できることから始めて行きましょう。

日本でも異常気象が時々発生し、動物の生態系も変化しています。兵庫県では、サルによる農作物の被害、北海道ではエゾシカによるもの、冬眠できない熊が出没など、自然環境の変化により、今まであまりなかった事例が出てきています。「犬猿の仲」という言葉もあるということで、サルを山に追い払う犬の育成を始めたそうです。犬の嗅覚は優れているので、嗅ぎ当て追い立てるにはいいかもしれませんが、犬という生き物はあまり高さを認識することができません。目線が高いということは、自分より大きいのだと認識します。サルは直ぐ高いところに登ってしまいますから、どうなることでしょう。今年の春、訓練が終わり登場してきますので、楽しみにしています。

さて、「犬猿の仲」という言葉がでましたので、少し日本語のお話をします。慣用句・ことわざには犬や馬、牛などの動物が多数登場します。これは日本の家畜や身近にいる動物たちの代表です。直接人に対して卑下したり、攻撃することを避けるために使われています。たとえば、「くだらない」「無駄である」などの意を表すときに「犬医者」「犬ざむらい」「犬死に」などです。サルは人に近いイメージで、比喩的に「ずるい」「いなか育ち」などの軽蔑的な意味を表し、人をあなどった言い方に使われます。「猿の人まね」「猿芝居」「猿知恵」などです。このように犬とサルは特に仲が悪いから使われたということではありません。ちなみにドイツではサルの代わりに猫が使われているようです。

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へーばるタイムス2006/12/20

 

 今年も残り少なくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。くどう動物病院にとって今年は、変化の年でした。個人の引越しとは違い、いろいろな医療器具の移動、印刷物・ホームページ(http://www.kudo-ah.com/)などの変更・・・、やっと少し落ち着いた気がしています。新たな年を迎えるにあたり、なお一層、気を引き締めて、動物と飼い主の方にとり、最善で善良な獣医療を提供していこうと思っています。

 このコラムでも狂犬病について何度かご案内させていただきましたが、久々に日本で狂犬病のため2人の人が亡くなってしまいました。恐ろしい病気ですが、日本での発生がしばらく無かったために、油断してしまいがちな病気のひとつです。狂犬病が発生している国への旅行の際には、犬・猫・その他の哺乳動物には充分気を付けて、近づかない方がいいと思います。もし咬まれた場合は、すぐに治療を開始しなければなりません。発症してからは手遅れです。日本の法律では、犬の飼い主は、年1回の予防接種が義務とされていますので、再度ご案内いたします。動物病院ではいつでもこの予防接種が受けられますので、月齢3ヶ月以上の犬を飼っていて、までお済でない方は来院してください。付け加えてご案内いたしますが、今のところ日本では、動物に咬まれても狂犬病になる心配はありませんので、ご安心ください。

 今回は少しペットの皮膚病についてお知らせいたします。よく動物病院に来られるのでが、ペットが皮膚病になり、市販のくすりを塗っても治らずに、悪化してから来院される飼い主さんがおられます。ペットの病気の中で皮膚病は非常に多く、原因がアレルギーによるもの、細菌によるもの、人の水虫に似た真菌によるもの、疥癬などの外部寄生虫によるものなど、色々な原因があります。先日、2ヶ月も飼い犬の疥癬に気づかずに、飼い主の家族皆さんが、からだに赤い蕁麻疹のような症状を出してから、ペットが原因ではないかと犬を連れて来られた方がおりました。顕微鏡で犬の耳介の皮膚を調べましたら、小さな疥癬ダニが発見され、治療しました。飼い犬に適切な治療をすることで、飼い主さんの悩みも解消されることもあります。ちょっとした皮膚病も放置せず、専門の動物病院に診せることをお勧めいたします。最後になりますが、来年もよいお年をお迎えください。



へーばるタイムス

 少し涼しくなりましたね。空気も乾燥し風邪に罹りやすい季節です。休養を十分とりお体に気をつけて下さい。今回は話題になっている鳥インフルエンザについてお知らせします。鳥インフルエンザ(別名:家禽ペスト)について、まず、お知らせしたいのは、鶏肉や鶏卵を食べることによって、人に感染したという事例の報告はないということです。昨年、山口県で79年ぶりに発生した鳥インフルエンザについては、家畜衛生上の観点から処分し、鶏舎の消毒がなされました。人への感染予防の処置ではありません。鳥インフルエンザウイルスの人への感染について、極めてまれに伝染した報告がありますが、これは、この病気に罹った鶏と接触して、羽や粉末状になったフンを吸い込んだり、その鶏のフンや内臓に触れた手を介して鼻からウイルスが入るなど、大量のウイルスが入ってしまったと考えられています。また、人から人へうつったことが確認された例はいまのところありません。飼っている鳥や野鳥が死んでいる場合、鳥は生き物ですから、人と同じようにいつかは死んでしまいます。その原因も様々ですから、鳥が死んだからといって、直ちに鳥インフルエンザを疑う必要はありません。原因が分からないまま、鳥が連続して死んでしまったという場合には、家畜保険衛生所かお近くの獣医師にご相談して下さい。ちなみに、犬の伝性病のワクチンには、パラ・インフルエンザウィルスの予防も含め、その他の伝性病の予防液が入っています。幼年期4ヶ月までに2〜3回、以後、年1回受けさせて下さい。猫にもちゃんとした予防接種がありますので、ペットを飼い始めたら、獣医師に相談してください。



へーばるタイムス11月
すべての現実は夢から
                 
 最近、学校でのいじめ問題で、たくさんの生徒・先生が自殺してしまい、大きな社会問題になっております。行き詰りどうしようもなくなって、自殺を選択してしまうのでしょうか。動物病院では獣医師としていろいろなペットの病気を診ています。ペットが重い病気になって来院し、治してあげられないこともありますが、その動物は必死に生きようと努力して、自殺を考えることは絶対にありません。動物だから、そこまで考えられないのですが、人も動物です。人は、この世に生まれ人生を考えることができる地球上の唯一の生命体です。色々悩むことはあるかと思いますが、考えることができる。自分の人生を決めることができる。死なずに1年先、5年先、10年先・・・をイメージした時、必ず楽しく生きている自分を思い浮かべることができるはず。なぜならばイメージすることは自由だからです。将来、何になりたいか、どんな生活をしていたいかの夢を持ってください。イメージすることだけは誰にも指図されないで、自分のなかで勝手に思うことができます。そのイメージがはっきりした時、自然に体がその方向に向かって行くものです。目をつぶって思い浮かべてください。楽しい自分の将来を。



へーばるタイムス

 近年、ペット可の住まいが増えてきました。これはペットが家族にとって、とても重要な役割を担っていることが証明されてきた為で、たとえば、人の子どもが幼い時に動物と接することで、その子が親になった時、赤ん坊の訴えを体で聞き取れる能力、言葉でないボディーラングイッチを読み取れる能力が養われます。幼いながら養われる小さい生き物に対する思いやりが、しいては親になったときの我が子に対する思いやりにつながり、幼児虐待・いじめ・暴力・ドメスティック・バイオレンスなどを未然に防ぐ効果があります。
また、子供が家を出て、静かになった家庭にペットが居ることで、会話が生まれ、明るく生活しているご夫婦をよくみかけます。ペットは人に生活の歓びと楽しみを与えてくれます。そのため、ペットをコンパニオン・アニマル(伴侶動物)と呼ぶようになっているのです。家族の一員であるペットの病は、ご家族の病であり、その病気の予防はとても重要なことです。しかし、未だに予防できる伝染病の知識をもっていないぺット・オーナーが多く、動物病院に来院して、初めて知る方も多いのが現状です。もの言わぬペットは飼い主に、その命すべてを預けています。ペットの側から言いますと、いい飼い主に出会うことで、幸せな一生を約束されるものの、そうでない飼い主に出会うことで、蚤やダニがいっぱい寄生していても、何もしてくれない不幸な子もいます。ダニがいっぱいだから捨てたとか、避妊手術も受けさせず、こどもが生まれるたびに、山に捨てに行ったとか。大切な命・『命ど宝』の沖縄の心は何処に忘れてしまったのでしょうか。犬や猫を拾い、あるいは、ペットショップから購入して、家族として飼うことを決めましたら、まず、動物病院に相談し、その飼い方・病気の予防を知って、飼ってあげていただいきたいと思います。

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へーばるタイムス

 今回、『へーばるタイムス』への投稿の依頼を受けさせていただきました。南風原町の皆さまにはいつもお世話になっております、役場近くで動物病院を開業している工藤です。この紙面にて動物を介し色々な情報をお伝えしていきたいと思っております。
姓が工藤なので、内地の人と勘違いされることが多いのですが、北海道の【どさんこ】で、内地(本州)ではありません。家内は南風原町神里出身で、子ども3名とも南風原育ちです。また、数年前に北海道で高校の教師をしていて定年を迎えた私の両親も南風原町に呼びましたので、これから【工藤】という印鑑を特注しなくてもよくなる時代が来るかもしれません。これからも宜しくお願いいたします。
くどう動物病院を始めて早17年目になりました。北海道夕張市で高校までを過ごし、次に神奈川県にある大学で6年間獣医学を学び、獣医師になってから北海道帯広の隣町の音更町(おとふけちょう)で、乳牛・和牛・馬の診療をしておりました。音更町には、その当時、動物病院が無く、農家の大動物の診療を終え、夜には小動物も診察していて、大変忙しく仕事をしておりました。縁あって沖縄に来ることになり、当初は沖縄の畜産農家の家畜の診療をしておりました。南風原町で動物病院をするようになってから、患者さんが大動物から小動物に移行、今は100%小動物を業としております。
獣医業は、大家畜の生産・臨床、及び、食肉検査など人の食に携わる獣医師から、私のようにコンパニオンアニマル(ペット)に携わり、家族の一員であるペットの健康と飼い主さんの心のケアに関与する獣医業まで結構幅広い分野です。人の体は人医(医師・歯医師)が診て、人の周辺に関わる食と心の一部にかかわり診るのが獣医師の担当です。
今回は、春に市町村と獣医師会で実施された狂犬病についてお話します。『狂犬病』という文字からは、犬だけの病気と思われがちですが、実は赤い血を持ったすべての哺乳動物の病気で、世界ではほとんどの国で発症が報告され、年間およそ5万人の人が、この病気で命を落としています。東南アジアではマングースが病気を蔓延させ、南アメリカでは吸血コウモリが動物をヒットして感染させています。日本では過去50年間発生がありませんが、その当時の保健所と民間の獣医師などの努力により発生が終息し、その後、狂犬病予防法という法律が立法して、現在に至っております。発生が今起きていないとはいえ、日本は鎖国しているわけではありませんので、人・動物・物資の輸入などのさまざまな理由で日本に侵入する可能性があります。地域の狂犬病に対する予防接種率が80%以上であれば、この病気の蔓延を抑えられますが、特に沖縄県は接種率が日本一悪く50%という統計が出ております。既存にマングースの繁殖を許し、接種率が悪いことなど、もし日本で発生があるとすれば、まず沖縄県が危ない。観光産業も重要な沖縄に『狂犬病が発生!』という報道がもしあれば、飛行機は空気を乗せて飛ぶことになります。失業者も増え、沖縄の経済的損失は過大なものとなるでしょう。犬の飼い主さんの義務として、動物病院でぜひこの予防注射を受けられますようお願いいたします。

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へーばるタイムス9月
マイクロチップの奨め 
 
 先日、動物病院に珍しい患者さんが来ました。ほかの患者さんの犬の診察を終え、受付のカウンターでお話をしながらいたところ、動物病院の自動ドアが開き、かわいいボストン・テリアというワンちゃんが入って来たのです。動物病院だから犬が来ることは日常のことですが、しかし、このワンちゃんの後にその飼い主さん現れません。いくら待っても来ません。駐車場に車もありません。ワンちゃんだけで来院したのです。飼い主さんは迷子になったのかなー?どうして来たのかワンちゃんに問いましても、「ワン・ワン」としか言ってくれないのです。病気で来院したのか、こちらは獣医師ですから診察をしてみましたが、何処もおかしいところが見つけられません。しょうがなく役場と動物愛護センターに連絡し、探している人がいないかを確認しました。結局その日は動物病院で預かることにしましたが、家族であるワンちゃんを探している飼い主さんのことを思うと、自分も子供の時にそんな経験があるので、心配しておりました。翌日、数件の問い合わせがあり、運良くこのワンちゃんは飼い主さんのもとに帰りました。最近、少しずつ普及してきましたが、マイクロチップというものがあります。個体を識別するためのもので、もしそれが入っていた場合、すぐに飼い主さんを見つけてあげられます。法律でマイクロチップを入れなければならないエキゾッチクアニマルもいますが、犬・猫にはまだまだです。生体に対する侵襲も少なく、悪影響もないので、もしできましたら皆様の飼っているペットにもお奨めします。料金もそれほど高くありませんので動物病院に問い合わせをしてください。



へーばるタイムス 8月

 先日、獣医師の情報メールが届きびっくりさせられました。最近、中国南西部・雲南省の牟定県で狂犬病の流行を防ぐために 5 万匹の犬が処分されたそうです。なぜかといいますと住民が犬に噛まれ、狂犬病で数名が死亡したからなのです。野良犬も飼い犬もすべて殺処分を決定し、実行しています。驚いたのは、そのやり方で、撲殺(ぼくさつ)で処分しているというのです。散歩中のリードで繋がれた犬もその場で撲殺、夜の静かになった町でサイレンを鳴らし、その音に反応して遠吠えさせて、犬を見つけ出し撲殺。とても恐ろしい光景が想い浮かびます。ちなみに2004年の中国での狂犬病による人の死者は、およそ2600名との報告があります。中国では、犬に対して狂犬病予防注射の摂取率が3%と非常に低く、大陸であるため、野生動物の移動等の条件から、根絶困難な状況であります。沖縄は中国とも近く、摂取率も日本一悪いので、この病気の発生をいつも心配しています。犬の飼い主の方は、もれなく摂取していただきたいと思います。役場と獣医師会で行った集合注射は終わりましたが、動物病院ではいつでも受けられます、生後90日を過ぎた犬は法律で義務とされています。
沖縄で、上記のような光景が起きませんようみんなで協力してください。

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へーばるタイムス6月

ワクチンの基礎知識 

 皆さん、人も動物もワクチン接種をすることがあります。「いつ」「何を」「何のために」必要なのか知っていますか。
ワクチンとは、感染症を予防するために、免疫(悪い菌や病原体から身体を守る機能)をつくる抗原(免疫反応をおこす物質)です。感染症や伝染病の病原性を失わせた病原体、またはその一部が入ったもので、これを体内に入れることで、逆に身体を強める働きがあります。つまり、病気になる前に予めワクチンを受けることで自己免疫力をつけて未然に病気を防ぐというものです。人では「はしか、ポリオ、百日咳、破傷風、結核、ジフテリア」のようなワクチンがあり、ご存知のことと思います。犬では、法律的に接種義務とされる狂犬病、その他、ペットオナーとして必ず受けさせなければならない犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス、犬パラインフルエンザ、犬コロナウイルス感染症、レプトスピラ症。猫では、猫汎白血球減少症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫クラミジア、猫白血病ウイルス感染症の予防ワクチンがあります。これらの病気の予防は、だいたいが混合ワクチンとして受けられますので、飼い主の方に手間を取らせることなく接種できるようになっております。ワクチンは安価な値段で接種できますが、実際に病気にかかってしまいますと、治療費や病院までの交通費、その他の費用がかかってしまいうだけでなく、家族の一員であるペットの命も失うこともあります。その他に動物病院を



へーばるタイムス 2006-4
 こんにちは、はじめまして。今月は病院移転で大忙しの工藤先生はお休みです。代わりに、4月からくどう動物病院で新しく働くことになりました入江なつは獣医師が筆をとらせていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。
 さて、動物病院というところは「春だねぇ」としみじみ感じることがいくつかあります。まずその1つが『猫のノミ』です。暖かくなってくると増える外部寄生虫で、雨がつづいてから晴れると急に増えることがあります。特に猫のノミは、犬にもつくため、猫を飼っていなくても散歩のときに、野良猫の落としたノミが犬に付いて、室内で繁殖してしまうことも。そうすると、シャンプーしても、くしで一つ一つとってあげても、翌日にはまた、体にたくさんのノミがついてしまいます。ノミに刺された犬は、ノミの唾液でかゆくなるのですが、この唾液にアレルギー反応を起こしてしまう犬は、おしりのあたりの毛を引きむしってしまうほどかゆがって、ひどくすると血が出るほどの皮膚病になります。「暖かくなると、背中からおしりの方の毛が短くなる」 そんなときは、ノミに刺されて困っている犬や猫です。市販の薬では、効きにくいことが多いので、動物病院でノミの予防・治療薬を相談して下さい。



へーばるタイムス 2005−3月 
 寒くなったり暖かくなったりしながら、着実に夏がやって来ます。この季節、受験生にとってはやっと緊張が取れ、新たな人生の門出を迎える転帰の時です。皆さんそれぞれの夢を叶えるため、頑張って行きましょう。思い返せば北海道に居た時のこの季節、寒さも和らぎ、雪解け水が小川となり、ところどころ雪が解けた土手には、ふきのとうが頭を持ち上げ、やっと春が来たことを知らせてくれました。受験時代を思うと緊張と開放感が、たまらなく気持ち良かったことを思います。社会人になって日々暮らす中、この緊張感を忘れがちになります。1年が早く過ぎ去るように感じられ、成長も無いまま年齢を重ねがちです。おとなになっても自分の発展的自己変革運動は続けて行かなければいけないことを、いつも反省しています。それが人間だから。動物との違いはここにあるかと思います。
 この季節、犬・猫の尿石症が増えてきます。まるで伝性病のように来院数が増えます。この病気は寒くなって、運動量が減ったり、水を飲む量が減ることで膀胱内の尿が濃縮し、その成分が結晶化して起こる病気です。原因は尿路の感染によって尿pHがアルカリ性に傾いたり、不適切な食事で過剰なミネラル、特にリン酸やアンモニウム、マグネシウムなどが多量に尿中に排泄されたり、トイレに行く回数が減ったりすると発病しやすくなります。病気になった場合は、動物病院での治療とその後の食事管理が必要です。次のような症状に思い当たることがあれば、早いうちに動物病院に連れて行ってあげてください。@トイレに行く回数が多いAおしっこを我慢できず、トイレでないところにしてしまうBトイレでりきんでもおしっこが出ないCおしっこがピンク色、あるいは血が混じるC食欲・元気なく、嘔吐することがある。等です。おしっこが出ないまま放っておくと、腎不全・尿毒症を併発し、命に関わる危険性が出てきます。
 今月の投稿の最後にお知らせいたします。4月から6月の間、狂犬病予防法に基づく集合注射が行われます。法律的には、3ヶ月齢以上の犬はワクチン接種しなければなりません(違反は20万以下の罰金・2年以下の懲役)。その期間中・期間外は動物病院でも接種できますが、前にもお知らせしましたが、この病気の発症は、沖縄の将来と経済を根本から覆す可能性のある恐ろしい病気です。犬の飼い主さんの義務として、愛犬には狂犬病ワクチンを受けさせてください。また、その他の伝染病の予防についても動物病院に相談してください。



へーばるタイムス
 今回は犬の老化について考えてみましょう。人も高齢化が進んできていますが、私たちと共に暮らす犬も、長生きするようになりました。現在、犬の平均寿命は12〜14歳くらいでしょう。人に換算しておよそ64〜72歳にあたります。一般に小型犬の方が大型犬より長生きする率が高いようで、20歳近くまで生きる子もいます。これは、獣医療の進歩や健康管理全般に関して関心の高い飼い主さんが増え、栄養バランスの良い食事を与えられるようになったことなどによります。老化は徐々に進行し、少しずつ変化が現れます。決して病気ではなく、自然に起きる現象ですが、飼い主の心がけ次第で、老化の進行を遅らせ、高齢になっても元気に過ごさせることができます。そのために、老化のサインを見逃さないようにしてください。老化のサインとして、日中寝る時間が多くなって、夜間にあまり眠らなくなり、理由も無く吠えたりすることがあります。また、皮膚の弾力性が失われたり、口腔内環境が悪くなって口臭がひどくなったり、消化力の衰えで便秘したりすることもあります。また、起こりやすくなる病気として、関節が変形し腫れや痛みを伴う関節炎や、オスでは前立腺肥大・会陰ヘルニア・直腸憩室・肛門線維肉腫が起きやすくなります、メスでは恐ろしい乳腺腫瘍・子宮蓄膿症が発生しやすくなります。高齢になると起きやすい病気の対策は若いときから始めてあげることが大切で、オスの去勢手術・メスの避妊手術をすることでかなり予防できるものです。高齢になっていろいろな機能が衰えてきますが、これは自然な現象で個体差があります。しかし、この老化現象の起こる時期に重要な影響を与えるのは、若い頃からの生活習慣であるといわれています。子犬の時から、年齢に応じた食事を与え、適度な運動を続け、健康管理を怠らず、飼い主とのよい関係を保つようにしましょう。



へーばるタイムス1月
 2006年、新しい年の幕開けです。今年はあまり不安なことが無い年であってほしいものです。さて、今年最初のへーばるタイムスのコーナーは、犬・猫の不妊・去勢手術のすすめをお話したいと思います。皆さんご存知でしょうか。沖縄は捨て犬・捨て猫がたいへん多く、全国的にもトップクラスです。野良犬による咬傷事故も人口比No.1であります。これは動物先進国とは言い難いことで、不幸な子を増やすことに罪悪感が無い証拠なのです。かわいいからと飼い始め、責任感の無いまま飼うことで妊娠・出産し、いっぺんに何匹も生まれると飼いきれず、どこかに捨てる。捨てられた子はそのまま箱の中で死ぬ場合もありますが、生き延びて野犬となり、人に不信感をもって生きていきます。猫も同じで、よく地域猫と云いますが、野良猫として住宅地のごみをあさり、発情期には夜中に激しい声で鳴いているときもあります。毎年、沖縄県獣医師会や日本動物福祉協会などは、捨て犬・捨て猫防止キャンペーンとして、不妊・去勢手術の助成を抽選で行い、少しでもそのような不幸に生まれてくる動物を予防しようとしています。沖縄には希少動物のヤンバルクイナがいます。心無い飼い主が、犬や猫を捨てるため犠牲になり、地球上にあと10年もつかどうか危惧される状況になっています。一度失った『種』は二度と帰らず、写真などの映像でしか会うことができません。私たちの子孫のため沖縄の明るい未来のため、責任のあるペット・オーナーになっていただきたいと思います。飼い主とペット、しいては地域社会のため、不妊手術は是非必要な管理の一つです。


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